サイクリストの永遠のテーマについて
先日クローズドコースで開催した練習会をレポートをさせて頂きます。
今回の練習会の特徴はまずクローズドコースという事。
並列走行など公道ではできないメニューを行いました。
もう一つはバイクの他にランニングの実施。
寒さや路面状況などで、なかなか思うようにバイクの走行距離が稼げない事が多いと思いますが、ランを取り入れる事で心肺機能の向上や体重維持にも繋がります。
ただし、ランニングの場合はバイクに比べてはるかに体へのダメージが大きいのでウォーミングアップやクールダウンをより入念に行いましょう。
今回の練習会は路面状況を考慮して、先にウォーミングアップがてらにラン30分からスタート。
ランに関しての参加は任意なのですぐにバイクに乗る方も多くいらっしゃいました。
ランを終えると一息ついて、バイクに移ります。
集団走行やコーナリング時の注意点を説明した後に脚力の差を考慮し、2グループに分けて2列の並列走行。
最初の30分はave30kmを目安に一周回ごとにローテーション。
後半60分は周り方を逆にして、実践ペースでローテーション。
追い風、向かい風、コーナー、加速減速のインターバルなど様々な要素でじわじわと足を使います。
クローズドコースの場合、車や歩行者への気遣いがない分ストレスなく走る事ができますが、その分止まらないので負荷は大、集中力も使います。
前走者の後ろのつき方、ギア変速のタイミングや回数、コーナーの立ち上がりの踏み込みタイミング、そしてエアロポジションなどの走行テクニックが実践感覚で磨く事が出来ます。
ここで少しエアロフォームについてお話させて頂きます。
自転車は空気抵抗のスポーツですが、およそ8割もの空気抵抗が人間の体によるものだと言われています。
それにプラスして、群馬の空っ風は超強烈。
いかにして空気抵抗を少なくして走るか。これはサイクリストにとっての永遠のテーマなのではないでしょうか。
エアロバイクやホール、エアロヘルメット、エアロスーツなどのバイクやパーツで空気抵抗を減らす事は出来ますが、やはり一番の抵抗は人間の体。
つまりフォームで抵抗を減らす事が一番効果があります。
下の2枚の写真をご覧ください。
下の写真の様に上体が起きていればその分、風を真正面から受けることになるので抵抗は大きくなりますね。
上の写真の様にいかに頭や上体を下げるかという事が空気抵抗の軽減につながります。
ただし、上体を下げるという事はそれだけ、前傾が深くなるので体を支えるコアの部分の筋肉、つまり体幹が必要になってきます。
体幹の筋肉が弱い方がエアロポジションを取ると体を支える事が出来ないので、ハンドル荷重になり、肩や首の痛み、手のしびれなどの症状が起きます。
フォームが変わる事で使う筋肉も変わってきます。
エアロフォームのぺダリングに関しては前傾になる事で四頭筋(前ももの筋肉)を使ったぺダリングになりがちです。
四頭筋はどちらかというと瞬発力に長けた筋肉なので長時間には向きません。
サドルとハンドルの落差があると前傾はより深くなりますが、より体幹が必要になってくるので、エアロポジションに慣れていない場合はハンドル落差があまりないポジションをおすすめ致します。
私がフィッターとしてサービスさせて頂いているShimanoフィッティングでもご自身のぺダリングやフォームを分析できるのでエアロフォームのヒントが得られるかもしれません。
shiraishimasaya.hatenablog.com
まずは日常のライドやローラー台でエアロポジションで乗ってみる事から始まりますが、プランクなどの体幹筋力トレーニングもおすすめです。
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shiraishimasaya.hatenablog.com
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好きな格言
『ビートルズは、欲しいだけの金を儲け、好きなだけの名声を得て、
何もない事を知った』
by ジョン・レノン
最後まで読んで頂きありがとうございました。