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母。62歳のヒルクライム初挑戦。ハルヒル参戦記。

こんにちは。CLA(サイクルライフアドバイザー)白石です。

今回の記事は、62歳にして先日のハルヒルに初挑戦した、私の母親の参戦記を赤裸々にご紹介したいと思います。

ハルヒルについてはこちらをご覧ください。(下記をクリック)

第4回榛名山ヒルクライムin高崎 公式ホームページ

 

※長文につき失礼致します。

スポーツバイクは体に負担のかかりにくい、生涯スポーツと言われておりますので、出来るだけ長く健康を維持して、これからの人生を益々楽しんでもらいたいという個人的な気持ちを込めて、一年くらい前に両親にクロスバイクをプレゼント致しました。

とはいっても、両親二人はクロスバイクに乗る何か明確な目的があるわけではないので、自宅の物置でカバーにかかっている状態がほとんどでした。

そんなあるとき、母親が『ハルヒル去年観戦したけど、凄かったよね。感動したな~。私にも出来るかな?挑戦してみようかな!』と言ったのです。

でも、スポーツバイクを始めたばかりで、そんなに乗っていない。バイクの扱いはほぼ全くわからない。ギアの仕組みなんてちんぷんかんぷん。坂なんて登った事がない。たいして運動をしているわけでもない。そもそもタイヤの空気の入れ方すらわからない。

もう、ないないだらけでした。笑 

でも、母親は一度決めたことはしっかりとやり通す人なので、私は、前面的に協力することを伝えました。『全力で応援するし、サポートするよ!無理せず、楽しんでやってね。でも、多分お母なら余裕で完走できるでしょ。』と私は言いました。正直、根拠は全くなかったのですが、何故かその時、不思議とそう思いました。

前置きが少し長くなりましたが、彼女の挑戦をご紹介致します。

 

 62歳、ヒルクライム初挑戦。ハルヒル参戦記

執筆 白石澄子  編集・校正 白石雅也

初めての経験だったハルヒル。とても楽しみ、楽しめました。至る所に感謝と感動があり、ハルヒルに挑戦して、改めて本当に良かったと感じます。そして、初心者コース完走という結果を残すことが出来て、62歳の自分もまだまだ頑張れるという自信と希望が体の中に湧いてきました。

 

昨年、息子の応援を兼ねて、始めてハルヒルを観戦したのですが、老若男女問わず、それぞれの目標に向かって、新緑の山の中をひたすらペダルを漕いで駆け登る。あきらめずに限界に挑戦するサイクリストの姿を目の当たりにして、とても感動致しました。

『私にもできるのだろうか??』そんな気持ちと同時に『もう少し、若かったら挑戦したかったな』と、年齢を理由に、自分には出来ないと言い聞かせている自分がいました。

今年に入り、ハルヒルのエントリーを知り、やってみたい気持ちはありましたが、『年だから、もう新しいことに挑戦なんて出来ない』という意識がやはり頭の中にありました。

ですが、息子の後押しもあり、『やりたいって素直に思った事をやってみよう!挑戦してみよう!そんな気持ちになりました。

近年、この様な高ぶる感情を持った事は全くありませんでしたので、凄く新鮮な気持ちでした。

やろうと決めたその時から、ちょっとドキドキ、そして楽しみなワクワク。気持ちが確実に変化していきました。

ハルヒルにエントリーするまでは、河川敷のサイクリングロードを10km程度、たまに走る程でしたが、大会前にあったハルヒル教室に参加して、バイクの仕組みや操作方法、服装やコースについてなどの講義を受け、受講者の皆さんと初心者コースを試走致しました。複数で走るのは始めて、ハルヒルの初心者コースを走るのも始めて、そもそも、6kmという長い坂を走ること自体始めて、全てが初めてでした。 

走り始めると、坂…坂…ずっと登り坂。始めての試走はたくさん足をつきました。正直、ヒルクライムは想像していたよりもずっと大変で、『やっぱり無理かも!エントリーしなければ良かった』と思う気持ちと、『このまま引き下がりたくない。62歳の私がどこまで出来るか試したい!という気持ちが交錯していました。

それから、週に1~2回坂道を走る練習をしました。アドバイスをもらいながら、自分自身がメキメキと走れるようになっていくのがはっきりと分かり、そのことがとても嬉しく、楽しく、励みにもなりました。

 


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ハルヒル当日は6,500名の参加者でどこを見渡しても自転車だらけで目が回るほど。規模の大きさとヒルクライムという競技の熱の凄さを感じさせるスタート前のひと時でした。

一人の参加で不安もありましたが、大会関係者の皆様、ボランティアの皆様の親切で暖かい対応で、何事もなくスタートをきることが出来ました。

沿道ではたくさんの方々の声援や太鼓に励まされ、結果的に一度も自転車から降りることなくゴール!やりきったという達成感と充実感、大きな幸福感で心が満たされました。

参加者の皆さんも充実感に溢れて皆笑顔。キラキラ輝いていました。

下山コースの応援体制も素晴らしく、とても感動しました。登りの苦しかった気持ちはどこかへいってしまい、『お疲れさま~!』『また来年も来てね~!』と、暖かい声援を受けながら自転車の醍醐味である、風を切る爽快さを感じながら、幸せな気持ちいっぱいで下山しました。

来年は神社コースで出場し完走。という新たな目標を持ち、挑戦する自分、挑戦する事ができる自分に感謝して、これからも元気に年を重ねていきたいと思います。

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読んで頂き、ありがとうございました。

スポーツバイクにはやはり、素晴らしい可能性がある。今回母親の挑戦を見て、私は改めてそう思いました。そして、挑戦することに遅すぎることなんてないということを母親自身が身を以て伝えてくれました。皆様がこの記事を読んで、少しでも何か感じることがあれば幸いです。

私はスポーツバイク業界に携わっている一人の人間として、自分の持っている経験や知恵を地域、社会に還元し、ご縁があってスポーツバイクを持った方に、その人に合ったの楽しみ方の提供を提案し、素晴らしさを伝えていきたいと思います。そして、サイクリストの皆様のサイクルライフがより豊かで楽しくなるような活動をこれからもしていきたいと思います。

 

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 好きな格言

『できるできないではなく、やるかやらないか』

 最後まで読んで頂き、ありがとうございました。